難波金融伝 ミナミの帝王27 仮面の女
銀次郎の昔の顧客、町工場の社長・城戸 (河原崎健三)はここのところ景気がよかった。そんな城戸が銀次郎に再び200万の借金を申し出た。理由を問いただすと、経営コンサルタントの水野真理子(夏樹陽子) という女からの儲け話しに飛びついたからだという。内容は、ある病院の理事長選があり、その裏金作りの為、 2000万用立ててくれないかというもの。首尾よく理事長になったあかつきには、病院の郊外移転の後、土地売却益で借りた2000万を3000万にして返すということだった。しかし、病院移転計画が頓挫してしまい直ぐには金を戻せないが、10日間待ってくれれば金を返すと言う水野の話を不用意にも受け入れてしまう城戸。水野の事務所に行く城戸だったが、そこは既に藻抜けの殻だった。 全ては水野が描いた計画だったのだ。 以前にも自分の債務者を同じ手口で騙した野村景子という女がいた事を思い出す銀次郎。果たして銀次郎は行方の分からない水野から金を取り戻すことができるのだろうか?そして水野真理子と野村景子の関係は?時を経た因縁の対決、銀次郎の容赦なきキリトリが今始まる。